ロードバイク・コラム『冬でも快適にロードバイクに乗るためのウエアとアイテム』
ロードバイク・コラム『冬でも快適にロードバイクに乗るためのウエアとアイテム』
真冬は、寒くてロードバイクに乗るのが辛いと思うかもしれませんが、冬の気温と運動量にマッチしたウエアを着用すれば、夏よりも快適に走ることができます。
なぜなら、真夏は日差しの強い昼間の12時~14時頃は熱中症を招く危険もあり、いくら装備を整えていても、外で走ることは健康面を考えると心配だからです。冬は、基本的に寒くても体を動かせば体が温まりますから、バイク走行の初動時の寒さ対策さえしっかりとしておけば、走行の妨げになるのは道路の凍結や降雪という自然現象だけです。
今回は寒さ対策をしっかりして、寒い冬でも楽しくロードバイクのライドができるように、必要なウエアとアイテムについてご紹介していきます。
■冬の服装は、防風性を第一に考える
冬に走行するときの寒さは気温もさることながら、一番つらいのは走行時の冷たい風です。
すなわち、防風性を重視したウエアで冬の走行をアシストすることが必要です。
冬の外は寒いですが、走行しているうちに体は温まり次第に熱くなってきて汗も出てきますのっで、冬向けのウエアスタイルの基本は体温調節が重要視されます。そのため、脱ぎ着しやすいウエアを重ね着して、状況にあわせて着脱していくスタイルが適していると言えます。
ウエア素材としては、冬向けなので防寒性能は必須で、尚且つ走行時にかく汗を体内のとどめない工夫のある汗冷え対策ができている必要があります。
■冬のライド用ウエア紹介
冬の寒さには、地域によって違いはありますが基本は3タイプのウエアとアイテムを揃えて、それぞれの状況に応じた使い分けで対応します。
まずはアンダーウエアですが、これは夏用と同じ機能性素材のシャツで、特徴として体を冷やしにくく速乾性が高いことです。
外気温が10度以下の時は、アンダーウエアをサイクルジャケットの下に着用しましょう。
次に、アンダーウエアの上に着用するミッドウエア(サイクルジャージ)は、素材としてアンダーウエアと同じく、速乾性と保温性を兼ね備えた長袖ジャージがおすすめです。
最後3つ目のアウターウエアですが、一般的にウインドブレーカー、サイクルジャケットと呼ばれるウエアです。
ウインドブレーカーは冬の風対策対応するウエアですが、夏でもヒルクライムなどで標高の高い場所で半袖ジャージの上に羽織るウエアとして活躍してくれます。
ただ、ウインドブレーカーは、必ず自転車用を着用するようにして、走っているうちに背中が蒸れないよう、汗で体を冷やさないようにしましょう。
◇サイクルジャケット
サイクルジャージより防寒性に優れているサイクルジャケットは、寒くないだけでなく蒸れないので、冬の走行を快適にサポートしてくれます。
構造的には、体の前面に風を通さない素材を使用しており、走行中に前からくる寒い風を体内に入れません。
そして、背中から熱を放出できるようになっていますので、体温が上昇しても汗でウエア内が蒸れないという特徴を持っています。
デザイン的にも、ロードバイク走行のポジションである前傾姿勢でも、背中部分が露出しないように背中の部分が長く作られています。
これは、前傾姿勢時に腰背面が露出して寒くなることを防ぐデザインで、まさにロードバイク冬仕様に適したウエアです。
◇下半身の寒さ対策をする服装とは
基本的に、下半身着用は夏と同じでパッドつきのレーサーパンツを着用します。ただそれでは、体感的に寒く感じる日もあると思いますので、レッグウォーマーをレーサーパンツの上から着用することをおすすめします。
レッグウォーマーの重ね着でしたら、体感温度の変化に応じて調整が簡単にできるので非常に便利です。
■アクセサリー
冬用のウエアと併せて防寒したい場所に使用するアクセサリーは、アームウォーマーやネックウォーマーがありますが、意外と忘れがちな防寒のほかの対策としてグローブとイヤーマフラーをご紹介していきます。
◇グローブ
冬の寒さ対策として、上半身下半身についてご紹介してきましたが、寒さ対策を施すべき重要なポイントして手の防寒をご紹介します。
ロードバイクはスピードが出る分、網目のある毛糸の手袋などでは風が侵入してしまい防寒にはあまり役立ちません。
手をカバーして体温をキープするには、ギアの変速やブレーキの操作にも適した伸縮性と厚みの素材で、防寒性と防水性を兼ね備えたロードバイク専用のグローブをおすすめします。
選ぶときは、薄手の素材のグローブは走行中に手が寒くなってしまうため、ある程度の厚さの素材を使っているものを選びましょう。
◇イヤーマフラー
手にグローブをはめるのと同じように、冬の寒い中を風切って走るときの耳への寒さ対策も必ず考えておきましょう。
ロードバイクはヘルメットをかぶりますが、耳まで覆えませんからイヤーマフラーは必要アイテムであり、ヘルメット着用を考えると頭の後でとめられるものを選んでください。
そして、選ぶ際に重要なことは、周囲の音が聞こえる自転車専用のイヤーマフラーを選ぶことです。
■まとめ
冬でも装備をきちんと整えれば、ロードバイクで快適に走ることが可能です。
そのためには、汗をかいたとしても乾きやすく、汗で体を冷やしてしまうようなことを避けられる速乾性と保温性の高い素材のアンダーウエアやミッドウエアを着用してください。
走行時に寒ければ、その上にアウターウエアを羽織るなど、重ね着で体温の調節を図りながら冬のライドを楽しみましょう。