ロードバイク・コラム『ロードバイク走行に必須のヘルメット選びのポイント』

『ロードバイク走行に必須のヘルメット選びのポイント』
ロードバイクを乗るときに用意しておきたいのがヘルメットです。
ロードバイク走行中は、かなりのスピードが出ますので、転倒したり衝突したりして頭をぶつけてしまうと大変です。
走行中でなくとも、ロードバイクは重心位置が高いため、ちょっとしたことでふらついて転倒することがないとは言えません。
頭は、人の体の中で一番重要な部位ですので、打ちどころが悪ければ重症にならないとも言えませんので、ヘルメットは必ず被って走行しましょう。
今回は、ロードバイク走行に必須のヘルメットについて、選び方や被り方をご紹介していきます。
■ヘルメットの素材と形状
ロードバイク専用のヘルメットには、普通のヘルメットは違い、いくつもの穴が合いています。
それは、頭部が蒸れないようにする通気孔の役割を持っています。
走行中は、汗をかくことから当然ヘルメットの中も蒸れてきますので、通気性を重視した構造となっています。
もうひとつは、穴をあけるデザインによる軽量化です。
長時間走ると、ヘルメットの重量は首にかなりの負担をかけていますので、ヘルメットは、軽いほど快適ではありますが、頭を保護する役割があるわけです。
そういう意味では、ヘルメットは軽量モデルほど、その役割を担うために高度な技術が施されている分、価格は高価なモノになっています。
■ヘルメットの選び方の基本
ヘルメットを選ぶときに最も重要なのが、頭とヘルメットのサイズのフィット感です。
靴を買うときと同じように、実際にヘルメットを被ってみて確かめましょう。
大きくてぶかぶかした感じがするとか、頭の脇が当たって痛みが伴う場合など、自分の頭のサイズと合っていないこともあります。
なぜなら、ほとんどのヘルメットが海外で造られているため、日本人の頭の形にあわせて造られていないものが多いからなので、その点購入時にご注意ください。
◇アジア系と欧米系ではヘルメットの形状が違う
日本人は、頭の形が楕円形というよりも丸形の方が多いため、ワイドタイプのヘルメットが合うと思いますが、頭の形は個人差がありますから欧米型の楕円形が合う場合もあります。
そして、ヘルメットの各メーカーでもサイズが微妙に違っているとかありますので、自分に合ったモデルを探し当てられるまで、何度も試着を繰り返してみることをおすすめします。
◇ヘルメットの試着を繰り返す理由
ヘルメットを選ぶ時は、特に被った時に頭が痛くないことが重要です。
ヘルメットの内側の形状は、メーカーやモデルによって違いがかなりあります。そのため、ジャストフィットのヘルメットを見つけるまで、何度も何度も試着をすることをおすすめします。
試着の仕方は、まずヘルメットの後頭部側にあるアジャスターを一番緩めた状態で被ってみて痛いところがないかをチェックしましょう。
その後、ヘルメットの額側を頭に軽く押し付けた時に、違和感が無いかも併せて確認してみましょう。
特に違和感がなければ、あなたの頭サイズにマッチしたヘルメットと言えます。ヘルメットは、走行中に被るものですから、ちょっとした違和感でもストレスにつながってしまいますので、その点を注意して試着を繰り返してみてください。
◇まだまだある、ヘルメット選びのポイント
ロードバイクの走行中は、ヘルメットを装着して前傾姿勢をとるため首のまわりは疲れてきます。
そのため、ヘルメットの重量もヘルメット選びには重要なポイントとなります。また、前傾姿勢で走行中に目線を上げた時、ヘルメットのエッジに厚みがあると思うように上方を確認できません。
良く見えない分、顔を上げる必要がありますので、走行姿勢に負荷がかかり首や肩にダメージを与えかねません。
走行中の前傾姿勢を意識して、実際にヘルメットを被って選んでいくことをおすすめします。
■ヘルメットの正しい被り方
ヘルメットは頭の前から眉毛の少し上に当てて深めに被っていき、後頭部にあるサイズを調整ベルトやダイヤルで全体のフィット感を調節します。
この状態で、頭を左右前後に振ってみてヘルメットが動かなければ、問題ありません。
顎のストラップを締めるときは、顎が苦しくない程度に締めていき、苦しくならないぐらいの範囲でできるだけしっかりと締めておきたい。
メガネやサングラスは、ヘルメットを脱いでも外れないようにするために、ストラップの下に必ずセットしてください。
■まとめ
ヘルメットの寿命は新品購入後3年くらいと言われていますが、細かい衝撃や汗の汚れ、通常の使用での劣化などもありますので、見た目にさほど変化がなくても3年が経過する前には、買い換えられることをおすすめします。
また、一度でも大きな衝撃をヘルメットに与えてしまったら、強度が著しく低下している頃がありますので、買い替えられることを心がけてください。
ヘルメットは、転倒したときに命を預ける大事なプロテクターですから、安全性を重視し信頼のおけるメーカーのものを選びましょう。