ロードバイク・コラム『ロードバイクのペダルについて』
『ロードバイクのペダルについて』
ロードバイクの走りの原動力を伝えるペダルには、その形状は様々ありますがそれぞれの用途や効果によって選んでいくことが必要です。
ペダルひとつとっても、どういうペダルを使うかでロードバイクの漕ぎ方やスピードに変化が現れます。
何はともあれ、自分の足にフィットしなければペダリングがうまくいきませんので、これはパワーをうまく伝達できないだけでなく膝などへの負担も出てきてしまう可能性が伴うということになります。
トップスピードの速さや走行の安定感は、ロードバイクのスムーズな走行が必要となりますので、ペダルとシューズの関係はとても重要です。
そこで今回は、ロードバイクにおけるペダル選びの方法をご紹介していきます。
■ロードバイクのペダルとは?
ロードバイクのペダルには、「フラットペダル」「トゥークリップペダル」「ビンディングペダル」「片面ビンディングペダル」と4種類のペダルがあり、それぞれが特徴の異なる効果をもたらしています。
まず、「フラットペダル」は自転車のペダルの中で一番オーソドックスな形をしており、スニーカーだけではなく革靴などでも漕ぐことができるペダルです。
足を持ち上げてペダルを引き上げる「引き足」という走り方はその構造上行うことはできませんが、値段も安く種類が豊富であることが特徴です。
次に「トゥークリップペダル」は、フラットペダルの先に靴のつま先をはめ込むトゥークリップという部品を取り付けたタイプのペダルです。
つま先をペダルに押し込んで脚を固定させるため、漕ぐときの安定感が増すタイプのペダルです。
そして、「ビンディングペダル」は、ペダルとシューズを固定できるペダルで、ロードレース用として開発されたペダルです。
長距離に耐える性能を持っていて、ペダリングが効率的になることから坂道や長距離走行の疲労が軽減できるペダルと言われています。
専用のシューズとペダルが一体化されることで、ペダルを無理なく力強く踏み込めるだけでなく、足を持ち上げる際も自然とペダルの動きが連動しますので、ペダルの回転数を効率的に上げていくことが可能です。
ただし、ペダルとシューズの脱着がスムーズに行えるまでは、多少の慣れが必要となりますので、その点をご注意ください。
最後に、「片面ビンディングペダル」というペダルですが、これはペダルの片面が靴を固定するビンディング、もう片面がフラットペダルになっており、走る用途に合わせて使い分けられるペダルです。
このようにそれぞれ特徴がありそのパフォーマンスも違いますので、ペダル選びはライダーの用途によって使い分けることを考えていきましょう。
■ロードバイクのペダルの選び方
◇初心者の方なら、扱いやすいペダルを選べばベストチョイス
ロードバイクには、基本的にペダルは最初から装着されていません。
従って、初心者の方でも最初から自分でペダルを選ばなければならないのですが、その時のコツは初心者の方でも扱いやすい簡単なペダルを選ばれることです。
そういう意味では、フラットペダルは通常の自転車のペダルとその形状も役割も似ていますので、初心者の方にはベストなチョイスになると思います。
◇ロードバイクのペダルは比較してから選んでみよう
ロードバイクのペダルの選び方は、その用途に応じて選ぶことはお話ししたと思います。
その観点から判断しますと、実際に4種類のペダルをそれぞれ比較されることをおすすめします。
フラットペダルやビンディングペダルなど、実際に比較してみればどれが自分にマッチしているかはおのずと見えてくると思います
走行の用途に合わせて、自分なりに比較しタイプが決まったら、自身のバイクにマッチするデザインなどを多くのペダルの中から選ばれるのも良いと思います。
◇自分の足に合うかでペダルを判別する
ペダルは、ロードバイク推進力の源ですので、ペダルの選び方で一番重要なのはそのパワーを的確に伝えるために自分の足と合うかどうかが問題です。
自分の足と合わないと、漕ぐパワーをきちんと伝えられなくなり、走りにも支障をきたす場合があります。
デザインや色合いが恰好良くても、自分の脚にマッチしないようであれば、そのペダルは見送ることをおすすめします。
ロードバイクで走行する目的が街中や短距離のポタリングであれば、足を固定しないフラットペダルが向いています。
しかし、ロードレースに出場するとなれば、目的はタイムを出すことですからビンディングペダルがおすすめです。
また、フラットペダルならば専用シューズは不要ですから、ペダルにかける費用は安価で済みます。
また、停止するときでも足を簡単に路面に着けられますので、安全性も高いでしょう。
一方、ビンディングペダルはペダルと靴が一体化していますから、シューズが滑らずに安定感のあるペダリングが可能で、スピードを出すのも出しやすくなっています。
ただ、慣れるまでは緊急停止をする際に転倒する危険性があるでしょう。
このようにそれぞれのペダルには、メリットとデメリットがありますので、ペダルを選ぶときは各ペダルのリスクを確認してから選ばれることをおすすめします。