ロードバイク・コラム『ロードバイクのパーツ交換について』
『ロードバイクのパーツ交換について』
ロードバイク走行中に、何か違和感や異音の発生自体を気にかけたことはありませんか。
これは、パーツの交換時期を知らせるチャイムかもしれません。
ロードバイクのパーツは、すべて消耗品ですので使い込んでいけば、当然交換しなければいけません。
しかし、定期的にパーツの交換をするにしても、どういう状態になったら交換すればいいのか、なかなかわかりにくいかもしれません。
そこで今回は、ロードバイクのパーツを交換するタイミングについてご紹介していきます。
■定期的に交換が必要なロードバイクのパ―ツ
◇タイヤ
ロードバイクは、タイヤが路面に着面して走っているわけですから、路面との摩擦でタイヤの接地面は少しずつすり減っていきます。
そして、タイヤがすり減っていき溝が浅くなってきたら、タイヤのグリップ力は次第に低下していきます。
走行中に滑りやすくなるということは、かなり危険な状態と言えます。
その他にも、タイヤはゴムで出来ていますので、陽にさらすだけでも時間経過によって、新品の時よりどんどん劣化していきます。
劣化が始まりますと、次第にタイヤの脇部分などのひび割れが起こり、走行中のバーストにつながることがあります。
これらの症状が出るのが、一般的には3000~5000キロ程走行したときとみられています。
とりあえず、見た目でタイヤの表面の溝が少なくなり、ツルツル感をタイヤに感じたら交換することをおすすめします。
または、タイヤのゴムの経年劣化から判断しますと、2年くらいでの交換をメーカーは推奨していますので参考にされることをおすすめします。
◇ブレーキパッド
ロードバイク走行中に重要なことは、スピードを出すことよりも止めたいときにきちんとロードバイクが止まるかどうかです。
つまり、走行中に大切なことは、しっかりと減速ができて停止することですから、それを担うブレーキのパッドが、使用限界を超えているとその制動力は確かなものではなくなります。
ブレーキをかけるたびに、ブレーキパッドはリム(タイヤをかぶせている金属部分)に押しつけられてすり減っています。
交換時期は、ブレーキパッドの溝が減って消えてしまう前には絶対交換しましょう。
ロードバイクの乗る回数とブレーキのかける回数にもよりますが、6カ月に1回はブレーキパッドを交換することをおすすめします。
◇チェーン
ロードバイクの駆動を担うチェーンは、長く使っているうちに徐々に伸びていきます。
伸びたチェーンを使っていますと、ペダルを漕いだ力の伝達がリアタイヤに届くまでの時間が微妙に遅れて、走行の快適さが失われていきます。
チェーン交換の目安は、走行距離が4000キロを超えたら交換の目安と言われますが、日々のメンテナンスチェックなどでチェーンの状態が良くない(さびや亀裂)ようでしたら、しっかりと確認して修理をするか交換をするように対処することをおすすめします。
◇バーテープ
バーテープとは、ロードバイクのハンドル部分に巻かれた厚みのあるテープです。
このテープは、ロードバイクの装飾アイテムではなく、実は大切なロードバイクにとって重要な役割を担っています。
バーテープの役割は、ハンドルを握ったときのグリップ力を持たせ、長時間乗っていても疲れにくくする特徴を持っており、バーテープの幅や巻く回数によって効果の現れ方も微妙に違います。
ライダーは自身の好みに合わせて、バーテープの巻き付けの調整をしますが、やはり長期間使っているとバーテープの表面が破れたり、汚れが目立ったりしますので、そういう状態になりましたら交換することをおすすめします。
◇ビンディングペダルのクリート
自分の足で漕いで走る、これがロードバイクの駆動源です。
その漕ぐ力を正しく伝えるパーツの中の一つがビンディングペダルです。
そして、ビンディングペダルとシューズをつないでいるパーツが「クリート」です。
クリートは、シューズをペダルに脱着するたびに摩耗していきます。
クリートがボロボロになるほど使っていると、ペダルのピンディングのはまりかたが中途半端になり、外れやすくなってしまいます。
クリートの交換目安は、側面にうすくラインが見えるようになったら、交換のサインです。
■まとめ
ロードバイクの各パーツには、おおよその寿命があり、日々のメンテナンスをきちんとすれば、その寿命を延ばすことも可能です。
各パーツのメンテナンスをすることで、パーツは洗浄され注油されていきますので、結果寿命を延ばすことができます。
特に雨の日などに走った場合は、念入りにメンテナンスを行いましょう。
また、可能であればロードバイクは外ではなく室内で保管をしましょう。
室内保管することで、雨風や湿気に埃などからパーツを守り、パーツの劣化を防いでくれます。
ロードバイクのパーツの消耗は、必ずやってきます。
各パーツの交換時期も3000~5000キロとご紹介したのも、あくまで目安ですから、メンテナンス中に必要と思ったら交換するようにしてください。