ロードバイク・コラム『ホイール交換で、マイバイクをグレードアップする方法』
『ホイール交換で、マイバイクをグレードアップする方法』
ロードバイクに乗りはじめてしばらくすると、「もっと早く走りたい」とか「見た目をもっと恰好良くしたい」と思う方も結構いらっしゃるでしょう。
早く走りたいという欲求と車体の見た目を恰好良くしたいという気持ちを満足させるのがホイール交換です。
完成車に少しお金をかけて、ホイールを交換するだけでロードバイクのルックスはガラリと変化し恰好良くなります。
そして、通常完成車のホイールは1.9キロ台ですが、ホイール交換で400グラム近くホイール自体の重量は軽くなります。
ホイールは回転するパーツで、レース用ホイールは軽量なものが多いことから、軽量ホイールに変えるだけで、スピードアップの期待ができるのは納得です。
今回は、ホイール交換すると具体的に何がどう変わるかをご紹介していきます。
■パーツ交換で、一番スピードアップを体感できるのはホイール
ロードバイクのパーツ交換では、ホイール交換が1番スピードアップを感じると言われています。
その理由は、ホイールが軽いと漕ぎだしや登りがそれまでより楽になるからです。
ロードバイクは、ライダーが自身の脚でペダルを漕ぎ、そのパワーをチェーンが回転体のホイールへ伝えて走るわけです。
すなわち、地面と設置しているタイヤの回転スピードを上げるには、その重量を軽くする事はスピードアップに効果があるというわけです。
ホイールを軽くするといいとはお伝えしましたが、単純に軽ければいいと言うわけでもありません。
それは、ホイールのどこの部分が軽いのか、そして空気抵抗も関係してくるからです。
そもそもホイールとは、リム・ハブ・スポークを組んだものですから、ホイールの重量の大半を占めるリムの軽さが重要です。
また、スポークの本数は少なくて短い方が、空気抵抗も小さく高速巡行が楽であることから、リムのデザイン次第でスピードアップが可能と思われます。
ただ、軽すぎると慣性が効かなくなり、速度をキープするのが難しくなる場合もありますのでご注意ください。
■ホイール交換で検討すべき点
ホイール交換の際には事前にタイヤの方式やリムの形状、適合するコンポーネントなど、ホイールを形成する基本的な特徴を把握しておきましょう。
なぜなら交換したいと思ったホイールが、メカ的なことで自分のロードバイクに装着できないと困るからです。
ホイールといっても様々な種類があり、ホイールを選ぶ際にはこの特徴を知っておき、価格も併せて自分に最適なものを選ぶことが必要となります。
■ホイールの大半を占めるリム部分の特徴と形状
ホイールの用途は、リムの高さ(リムハイ卜)で大半が区別することができます。リム高が30ミリ以下のローサイズは、特に軽さに優れており一般的にはヒルクライム向きとされています。
ミドルは、リム高が35~50ミリのリムで、ミッドやミディアムとも呼ばれ、空力性能と軽さとのバランスが優れています。
ディープは、一般的にリム高が50ミリ以上のリムで、高い空力性能をもっており、80ミリ以上はスーパーディープと呼ばれています。
リムの素材には2種類あり、ほとんどのホイールはアルミ素材を使用していますが、これは耐久性には優れてはいますが、カーボンよりも重量がやや重いのが難点です。
一方、カーボンは抜群の軽さと極上の乗り心地を実現したホイールであり、ロードバイクの走りを追求した素材でと言えるでしょう。
■初めてのホイール交換でおすすめタイプとは
ホイールのアップグレードで悩んでしまうのが、意外と高いその価格です。
高いものになると、数十万円もする非常に高価なホイールがあります。
しかし、プロでない限りミドルグレードのホイールで十分ですので、ミドルグレードのホイールであれば前後合わせて10万円以内で手に入るのは魅力的です。
ただ、走っていくうちにワンランク上の走りを目指したくなったら、目安として重量1500~1600グラム程度のホイールを購入されるのがおすすめです。
そして、快適性も高めたいときには、リムの高さが低めに抑えられたホイールを選びましょう。
その理由は、リムハイトが高いとその分だけ剛性が高くなり、路面からの突き上げ感が強くなるため快適性が得られなくなってしまうからです。
◇ホイールだけでなくタイヤもアップグレード
地面と直接接触するのはタイヤですので、ホイールをアップグレードしてもタイヤが低い性能のままでは大きな走行性向上にはつながりません。
良いタイヤというのは、高いグリップ力とクッション性を兼ね揃え、おまけに軽い特性を持っていますので高い走行性能を発揮できます。
そのため、ホイールを交換する場合は、できればタイヤも同時にアップグレードすることをおすすめします。
■まとめ
ホイール交換で、マイバイクをグレードアップするコツは、デザイン手金も走行性能に関してもワンランクはレベルアップさせることです。
ロードバイクの走りの要となるホイールを交換することで、見た目にも魅力があり走りに大きな変化を生み出すホイール選びをされるようにしてみましょう。