ロードバイク・コラム『ロードバイクの盗難防止方法』

『ロードバイクの盗難防止方法』
自転車全体の盗難は年々増えている昨今、高額なロードバイクは特に狙われやすくなっています。
冗談のように聞こえてしまうかもしれませんが、バイクから目を離したほんの数分で盗まれたというケースもあります。
闇ルートの販売だけでなく、ネットオークションなど自転車自体のマーケットも活性化していることから、バイク自体をバラバラにしてパーツとして転売し、現金化もされているようです。
盗まれる状況も様々で、バイク自体を車で持ち去るとか鍵が掛かっていてもそのパーツ部分を外して、残り部分を持ち去ってしまうと言う手口もあります。
そこで、今回はロードバイクの盗難に遭わないように、対策になりそうな情報をまとめてご紹介していきます。
■自転車盗難の犯行手口を知る
自転車が盗まれる状況はさまざまですが、盗難に遭いやすい状況を把握しておいて、盗まれるリスクに少しでも対応できるようにしたいものです。
ロードバイクの盗難における手口として、流しの犯行はあまり繰り返されないと言うことです。
特に常習犯の場合、特定の駐輪場に張り込んでいて、仲間に連絡を取り合いちょっとした隙に盗んでいくようです。
つまり、行き当たりばったり高級車を探しに来て、盗むと言うわけではないと言うことなのです。
そのため、高額なロードバイクと分かるバイクを犯行側は狙っていることが多く、そうしたバイクをいつも同じ場所に駐輪していると、「どうぞ、持って行ってください」と言っているようなものです。
高級車がいつも同じ場所に停めてあるということは、それだけで非常に目立つため狙われやすくなりますので、その点を十分に注意しましょう。
■盗難対策編(鍵の種類)
盗難を避けるための基本は、ロードバイクに鍵をかけることから始まります。
鍵には、ワイヤーロック、チェーンロック、ブレードロック、U字ロックなどの種類がありサイズや形もさまざまなタイプがあります。
◇ワイヤーロック
スチールのワイヤーをいくつか束ねた鍵で、自転車用鍵として一般的なタイプです。
ワイヤーの太さによって、セキュリティ度の高さが違いますが、よほどの太さがないとニッパなどで割と簡単に切断可能なタイプでもあります。
◇チェーンロック
鋼鉄製の鎖を使用した鍵で、重量が増しますが太いほどセキュリティ度は高く、ワイヤーロックより丈夫で切断されにくい鍵として信用度も高いタイプです。
◇ブレードロック
複数のスチールプレートを環状につなげ、折り畳みができる鍵です。
プレートの太さでセキュリティ度が上がりますし、折り畳めるのがコンパクトで携行性に優れた鍵です。
◇U字ロック
U字型の鋼鉄製のパーツをシリンダーで固定する鍵で、切断されにくく鍵の種類で最も堅牢であると言われています。
ただ難点はその重量にあり、セキュリティ度を上げるために重いものを使用すると携行するのが大変ではあります。
■盗難対策編(鍵の掛け方)
鍵の掛け方の基本は、地球ロックという方法です。
地球ロックとは、地面につながっている鉄の柵や電柱などの構造物や重量物とバイクの車体を鍵で掛け合わせる方法です。
鍵をつけたままで自転車が盗まれないことから、自転車の鍵施錠の基本スタイルとなっています。
ただ、鍵を掛けるときに気を付けたいのは、ホイールだけを地球ロックしないことです。クイックリリースを採用したホイールは簡単に外せてしまいますので、長いチェーンやワイヤーなども多用してホイールと車体を一緒に施錠しましょう。
そして、鍵は地面につかない位置で掛けることも必要です。
鍵が地面についていると、鍵に工具を挟んでそこに足を乗せ、テコの原理で体重を掛けると切断しやすくなるからです。
■まとめ
愛車を守るには、盗難への心構えをいつも持ち続けておくことが大切です。
頑丈な鍵をつけて盗難対策を行ったとしても、盗難に遭ってしまうことはあります。
そのため盗難対策は、鍵をかけただけで安心せずに、ふとした油断をしないような心構えが必要となります。
ちょっとした時間でもロードバイクから離れる場合は、鍵を確実に掛けるなど必ず盗難対策を行うようにしましょう。
どれだけ対策を行ったとしても、盗難に遭うことがあることを忘れず、盗難対策に時間や労力を十分かけましょう。
急いでいるし、すぐ戻るから鍵は簡単に掛けようではなく、きちんといつも通りの鍵施錠をしてください。
もし、盗難者が執拗に施錠している状況を見ていたとしたら、それだけでも盗難への抑止力として効果があるかもしれません。
そして、心構えの最大の考え方として長時間一定の場所に駐輪しておかないことです。
たとえば、ショッピングモールなどで買い物をするとき、時間かかるのであれば、30分おきにはバイクを見に行くようにして、併せて駐輪する場所を変更するなどしましょう。
そして日頃から、盗難防止に関する情報を収集して良い実例があれば実践するなど、盗難を避けるための心構えを常に持っておくことを、愛車を盗難から守るためにおすすめします。