ロードバイク・コラム『みんなで楽しむための、グループライドの注意点』
『みんなで楽しむための、グループライドの注意点』
ロードバイクに乗り始めるきっかけは、人それぞれ理由はあると思いますが、ロードバイクの楽しみ方のひとつにグループライドという乗り方があります。
1人で走るソロライドも、時間やペースを気にせず気ままにロードバイク自体を楽しみながら走ることができます。
それでも、バイク仲間や初めて顔を合わす人たちと走るグループライドは、目的地に向かってそれぞれのペースを考えながら集団で走りきるという楽しみがあります。
今回は、ロードバイクをグループで走ってみたいと思っている方にグループライドについてご紹介していきます。
■楽しく走るグループライドのために
ロードバイクという共通の趣味で集まる人々の交流走行がグループライドです。
グループライドの魅力は、目的に向けて走行する中で楽しかった思い出や辛かった体験を参加者の人と共有できることです。
また、走行中にトラブルが起きても仲間がいると安心感もありますし、グループの中のベテランの人に迅速に対応してもらえることで、色々と学ぶこともできますので自分のロードバイク経験の成長に繋がります。
しかし、グループライドに参加したいけど、他の参加者についていけるか不安という気持ちを抱いてしまい、いつもソロライドで走行している初心者の方も多いと思います。
そこで、グループライドをしてみたいなと思っている方に、参加するための準備や走行中に想定されるグループライドの注意点について説明していきますので、
グループライド参加の時の参考にしてみてください。。
■グループライドする前の準備
グループライド前日までに、事前にいくつか準備しておくことがあります。
例えば、自分の車体の安全確認ですが、ブレーキ、タイヤの空気圧と損傷の有無、ライトの点灯チェック、クイックレバーの確認など、日頃の走行前のメンテナンスでしていることを入念にしておきましょう。
次に、グループリーダーにハンドサインについての確認、ルートの確認などをして、当日の走行距離、走行時間、走行速度、休憩ポイントなどをあらかじめ知っておくことで、自身のパワー配分を決めておけますのでとても重要なことです。
当日のスタート前でも構いませんが、もしグループから離れてしまったらどうするかということを確認しておくことと、自身のロードバイク経験などもリーダーに伝えておくと、いざというときにリーダーも素早い判断を下すことができますので他の参加者の方に迷惑をかけずに済みます。
■グループライドでも安全運転が最優先
グループライドは、ご存知のように集団走行ですから、数人もしくは十数人の隊列が公道を走行します。
参加者全員がレース経験者や自転車歴が長い方なら、車間の取り方も慣れているのでさほど心配いりませんが、趣味として始めたばかりの方がいる場合は、走り方やスピードについて経験の浅い人を軸に計画を練っていくことが大切です。
◇グループライド走行中の注意点
走行中にまず大事なことは、前方車との車間距離をきちんと取ることです。
それは、前方車が走行中に障害物をよけて走行ラインが変わり、よろけそうになってしまったときに車間距離を取っていないと前方車と接触してしまうからです。
また、初心者の方は、何かあったときに自分が安全に止まれるくらいの距離を意識して保ちながら走行しましょう。
また、走行中は自動車が隊列を追い越すことも考えて走らなければなりません。
隊列を追い越そうとして、走り出しても隊列の長さが長いと自動車は追い越しをかけにくいようです。
特に片道1車線では、追い越す車にとって隊列の途中で対向車が来てしまいますと、その車にとって危険が伴うからです。
そのため、片道1車線のような道路幅の狭い道では、5~6名の小集団にわけてグループごとの距離を十分空けて走行することをおすすめします。
その他にも、ハンドサインは早めに出すこととそのサインを見逃さずに走ることも安全走行にとってとても重要です。
もちろん、走行中に体調に異変を感じたら我慢して走り続けずに、後方車にハンドサインで合図を出して休息を摂るようにしましょう。
■まとめ
グループライドに初めて参加すると、どうしてもグループのみんなに迷惑をかけないようにしなくていけないという思いから、何が何でも離れないように着いていくといった自分の能力以上の無理をしてしまいがちになります。
しかし、無理をするとハンガーノックになるとか、最悪な時は事故を誘発してしまうことにもなりかねません。
こういうことになりますと、グループにも迷惑をかけてしまうことになりますので、自分が無理をせずに走行できるように、あらかじめ自分の力量をグループリーダーに伝えてから参加しましょう。
また、走るスピードだけでなく、夏場は特に熱中症を起こしやすい環境ですから、走行中の水分補給が上手にできない場合なども、あらかじめグループリーダーに伝えておきましょう。
やせ我慢せずに細目に水分補給ができるように、休憩タイムを多めに設けてもらうことで、疲労による頭痛や吐き気などの体調の変化も防ぐことができます。
とにかく、我慢して動けなくなってしまえば、楽しいはずのグループライドが台無しになってしまいますのでご注意ください。