ロードバイク・コラム『ロードバイクウェアを揃えるには』
『ロードバイクウェアを揃えるには』
街乗りポタリングならあまりこだわる必要はありませんが、ロードバイクライド中の服装は基本的にロードバイクウェアをおすすめします。
その理由は、ロードバイクウェアがより速く走るために体に密着し空気抵抗を軽減するデザインを施し、汗で濡れても乾きやすい素材を使用しているからです。
肌触りは良くても、コットン素材は濡れると乾きにくい素材ですので、ロードバイクのウェアには向いていません。
ロードバイクに乗るためにつくられているロードバイクウェアについて、どのようなものを揃えていくかを、今回はご紹介していきます。
■ロードバイクウェアの基本アイテムについて
ロードバイクのウェアに求められるものは、素材としては速乾性があり保温性に優れているもので、ライディング時の体の動きを考えますと、伸び縮みがたやすくできるストレッチ素材であることです。
ロードバイクウェアの基本アイテムは、ジャージ、パンツ、アンダーウェア、グローブ、シューズ、ソックス、そして安全走行を担うヘルメットなどがあります。
その他にも、汗取りや日差しよけに使えるサイクルキャップに、日焼け防止と寒さ対策に使えるアームカバーやレッグカバー、防寒対策用としてジャージの上に着こむウィンドブレーカーなどがあります。
今回は、これらのアイテムからロードバイクを始める方へ、基本アイテムの4点、ジャージ、パンツ、アンダーウェア、グローブをご紹介していきます。
◇ジャージ
体へのフィット性が良く、速乾性のある素材で作られているジャージは、春・夏・秋のシーズンとも半袖を着用することをおすすめします。
それは、ご存知のようにライドするとかなり汗をかくほどの運動量があるからです。
冬場や春や秋でも半袖で肌寒いときは、両腕にアームカバーを着けると体が温まりますので、ひとつの防寒対策として利用できます。
また、デザイン面で選ぶなら車の運転手などから認識しやすいカラーを意識して派手目の色遣いやデザインが施してあるジャージを選んでいきましょう。
ジャージのサイズ感ですが、もともとストレッチ素材のものがほとんどですので、体に密着しているからといって、ひとつ大きなサイズというイメージではサイズを選ばないようにしましょう。
体にフィットしたサイズでないと、走行中にフィットしてない部分の生地が何かに引っかかるなどして転倒やケガにつながるので危険です。
また、ジャージが走行中にあおられライド中の空気抵抗を通常以上に強く感じてしまい、疲れやすくなったりペダルを漕ぐスピードが下がったりして、楽しいはずのライディングが満喫できなくなります。
ジャージによっては、背面にバックポケット付きのウェアがあり、携帯や補給食を入れてライディング可能ですので利便性の高い優れものウェアと言えるでしょう。
◇パンツ
ロードバイクは、手・足・尻の3箇所が走行の要となる部分です。
特にサドルに乗せる尻は、慣れるまでは痛みが伴うことから、基本的にロードバイクウェアのパンツにはパッドが付いています。
デザイン的には、パンツの尻部分にサドル型のクッションがつけられている作りになっています。
パッドはメーカーによっても形や面積が違い、同じメーカーでもいくつものバリエーションがありますので、選ぶときは試着されることをおすすめします。
ライディング中は、パンツの機能を活かすために下着はつけずにパンツをそのまま着用します。
下着をつけて、その上からパンツを着用してしまうと、パッドの機能が活かせないだけではなく、肌が擦れてしまうこともありますのでご注意ください。
◇アンダーウェア
アンダーウェアは、ジャージの下に身に着けるもので、軽量で吸汗や速乾性に優れた製品を選んでください。
ライディング中は、かなり汗をかきますので、そういう場合ジャージだけで走行するよりアンダーウェアを身につけていた方が、アンダーウェアが汗を吸い取ってくれますので便利です。
種類も、ノースリーブ、半袖、長袖とありますので、季節に応じて使い分けてみましょう。
◇グローブ
長時間のライディングでは、車体の振動をハンドルから直接受け、手のしびれや痛みが発生する場合もあります。
グローブはそれを考慮し、ハンドルと接する場所にパッドがついていることから、両手を振動のブレから保護してくれます。
また、落車のときにも、グローブをすることで手の怪我を防止することにも役立ちますので、グローブは真夏でもしっかりと装着しましょう。
■まとめ
ロードバイクウェアは、製品自体がロードバイクで走ることをベースに考えつくられていますので、通常のスポーツTシャツや短パンと比べものにならないくらい快適で走りやすいウェアです。
ウェア購入時には、店舗へ行き必ず試着してから購入するようにしてください。
試着時には、乗車スタイルをとって確認すると、ウェアのフィット感を確認できますのでお試しください。
試着する場合は、ジャージはTシャツの上から着用し、パンツは下着の上から穿いてパッドを自身の体に密着させて使用感を確認することをおすすめします。